


レポート By かずおさん
ライブの模様について、どんなふうに書いたら良いのか、ない知恵を絞って散々考えたのですが、
音楽的な知識に乏しくて、演奏の状況をうまく言葉にできません
それに、当時はネット初心者だったし、宇多田共和国の存在も知らず、あとでレポートにまとめる事も考えていなかったうえ、
頼れる記録もなく今となっては、曲目や曲順も完全には判りません
MCも大体は覚えていますが、正確ではありません(そういったことは、他のレポートにお任せすることに決めました)
衣装替えも、物まねもなく、MCも短かめで、Hikkiは、全てをぶつけるように、曲に集中していました たとえようもなく大切な時間達!!!
あの狭いライブハウスの中で、空間を共有できるという興奮!!! シークレットライブという特殊な状況から来る異様な熱気!!!
それらをどんなふうに伝えたら良かったのか・・・
そんなわけです中途半端なレポートですみません
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♪きわめて個人的なシークレットライブレポート♪
※6月24日
朝♪
今日が土曜日なのに気付いて、なんとなく新聞のラジオ欄に目をやると、”トレビアン、今日重大発表”と書いてあった
最近、雑誌、スポーツ新聞などで、両親の離婚騒動が報道されていて、おとといの”いいとも”の収録の時も、アルタ前が大変な騒ぎになっていたらしいし、
一瞬「まさか・・・・」と、嫌な予感がしたけれど、、すぐに「いや、そんな訳ないし、Hikkiがいれば、きっと良い方向に行くはずだ」
と自分を納得させて、いつものように仕事に向かった
※6月25日
AM0:30、トレ・ボヘ放送開始♪
この日は、ゼリーがゲストに来たけれど、いつまでたっても重大発表らしいものはなく、
とうとう、番組の最後の「Don’t waste your time」が終わって・・・「あれっ?」
それでも、新聞のことが頭にあったから注意して聞いていると、急にテロップが流れ始めて、曰く
「ここで、番組を最後までお聞きいただいたリスナーの方に、とっておきのインフォメーションをお伝えします
メモの御用意はよろしいですか? 6月26日月曜日、都内某所で、宇多田ヒカルさんがシークレットライブを
行います このライブのチケットを購入御希望の方は、ただいまの時間より電話予約を受け付けます
予約受付電話番号は、・・・深夜ですので、くれぐれもおかけ間違えのないようにお願いします・・・」
何い〜〜〜〜!!!、行きた〜〜〜〜〜い!!!
でも、どうせ繋がらないだろうし・・・いや、だめもとだ、とにかくやってみよう!!!
携帯を手に取り、微かに震える手で・・・
(僕にとって幸いなことに、この時は携帯からの電話も受け付けていた!)
例の、「ただ今お掛けになった電話番号は、大変込み合っております・・・」というメッセージを聞くこと十数回
諦めかけたと時、なっ、なんと、ついに呼び出し音が!!!!
このあと、どんなやりとりをしたのか定かでないが、「切らないで下さい!!」とか、訳の分からない事を言っていたかも知れない
ちなみに、その時のメモが手許にあるので、書き写しておくと「090-ェェェェーェェェェェ、代々木第一体育館原宿口前広場、
集合時間PM 4:00〜6:00、整理番号 XXX 問い合わせ 03ーェェェーェェェェ、身分証明書 持参」
「行く時に身分証明書がいるんだ・・・整理番号も自分しか知らない、ということは、電話した自分しかチケットを受け取れないことになる
でも、チケットは2枚取れたから、もう一枚は・・・誰かさそって行けるんだ・・・
・・・知り合いにフアンいないし、彼女もいないし・・・どうしようか・・・
とにかくライブに行けるんだ!!!、とうとうHikkiに会える!!!、夢が一つ実現するんだ!!!」
そのあとは興奮してほとんど眠れなかった
翌日は、もう、雲の上を歩いているようで、1人で大騒ぎしながら、普段の2倍速で仕事をこなし、
周囲に人達に呆れられたものの、とにかく26日の休みを確保することに成功した
散々悩んだあげく、「とりあえずチケットを2枚手に入れてから、それをエサにして、ナンパしよおーーー」
ということに決めたけれど、後になってみると、これが大きな間違いだった・・・
今ならば、迷わずインターネットで呼び掛けていると思うけど、その頃はまだネット初心者で、まるきり勝手が判らないでいたのです
※6月26日
午後4時頃♪
例のメモを手にして、原宿駅を降り、代々木体育館に向かって歩いて行くと・・・
あったあった、「BOHEMIAN SUMMER」のロゴが!!そうそう、ツアー初日はここだったっけ!!
「代々木のチケットは・・・あの時間帯では仕事が忙しくて電話予約もできなかったし、
電話していたとしても、たぶん繋がらなかっただろうし・・・僕はなんて運がいいんだろう!!!」
門の前には、テレビ局の車が1台止まっていて、(テレビ朝日だったように思う)
前を歩いていた女の子二人ずれが、インタビュアーにマイクを向けられていた
そのあと僕も捕まりそうになったところを、すっとよけて体育館前の広場に急ぐと、受付の机が並べてあって、係員らしき人が数人いた
でも、そこには「BOHEMIAN SUMMER」のロゴは見当たらず、あくまでもシークレットで、知らない人が見たら、なんのイベントのためのものか、
ぜんぜん判らからないようにしてあるらしい・・・秘密めいた気分で、ちょっとした優越感に包まれてしまった
列に並び、いざチケットを受け取る段になって、整理番号、名前、電話番号などを聞かれ、身分証明書を見せたあと
不意に「もうお一人のお名前を教えて下さい」と言われ、固まってしまった!
なぜなら、これからお相手を探すところなのだから、名前なぞ知る訳がないでも、言わないといけないらしい・・・
しかたなく、「じゃあ、一枚でいいです」と、つぶやいてしまった
このひと言を、後になってどんなに後悔しただろう!!!受け付けのお姉さんが、ノートの「2」の文字を消して、「1」に書き換えるのを、
呆然と見守っていた
整理番号順に1〜50、51〜100、・・・351〜400とブロックごとに順番に並ばされ、
「誰に聞かれても、これが、何の行列であるとか、誰のライブであるとか、決して言わないで下さい、
また、携帯で、いまどこにいるとか、だれのコンサートに来ているとかも言わないで下さい、
マスコミが押し寄せてきた場合、ライブ自体が中止になることもあり得ます」という内容のお達しを受け、2時間以上待たされた後、
これからどこでライブが行われるのか、全然知らされないまま、このあと呆れる程ゆっくりと、渋谷の裏道を30分以上かけて行進することになる
行進の目的を秘密にしなくてはいけないという異様な状況のせいで、どの人も口数少なく、ときおり聞こえる話し声も、目前の信号の色や、
先導する係員の指示のために、すぐに止んでしまっていた
道端にたむろしていた男性数人のグループに、「これ、なんの行列ですか?」と聞かれ、
一瞬、緊張が走った時、前にいた男性が、「ライブです、誰のかは言わないように云われてるんで」と、落ち着いた対応をしてくれて、事なきを得た
途中、”チケット譲ってください”と書いた紙をかかげた女の子が、泣き出しそうな顔で立ち尽くしているの印象的だった
できることなら、譲ってあげたい、もう少し早く気が付いていれば・・・
目的地に到着♪
「ON AIR EAST]という、ごく小さなライブハウスだった
再度、身分証明書の提示と、3000円とを引き換えにチケット1枚を受け取り、
目付きの異様に鋭いスタッフの念入りなボディーチェックを受けたあと、急いでトイレを済ませてから会場へ!!!
場内は、750人近くが入るとびっしりで、人の熱気が充満すると、それだけで相当に暑くなって、
でも、かえってその方がテンションを上げるのに都合がよかった
ななめ前にいた年輩の女性が、大音量に気分が悪くなったらしく、目を伏せながら
後ろへすり抜けて行ったので、すこし気の毒に思いながらも、そのおかげで、穴を埋めるようにして
僕を含めた数人が、わずかにステージに近付くことが出来た
ライブハウスというものは全くは始めてだったが、とにかく音デカくて、ガンガン身体に響いてきて、耳がおかしくなるんじゃないかと・・・
しかし、それにもまして、Hikkiに会いたい気持ちが極限まで達していて、
自分がその一瞬・・・Hikkiに初めて会う瞬間のために生きて来たんじゃないかと思い始めていた
いよいよバンドのメンバーが登場!!
「Hikkiはどこだろう?」と、目で探していると
急に音楽が変わって、「甘いワナ〜Plaine it Black」のイントロが・・・
「ウオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!」
すさまじい歓声の中、Hikkiが登場!!!!!!!
僕が憑かれたように叫んだので、前にいた人が、たまらず耳を覆っていた
間奏で、Hikkiがポツリと「楽しい!」とつぶやいた・・・それがすごく嬉しかった
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6月26日、夜、幸運にも渋谷「ON AIR EAST」で起こった[事件]に立ち会う
ことの出来た数少ない(800人に満たない)証人の1人として、
たとえ断片的だとしても、何かの体験記を残しておこうと思い直し、記憶をまさぐりながら書いて見ました
重要な出来事がぽっかり抜けているかも知れません
お許しを乞うばかりです
このライブは、恥ずかしながら人生で始めてのものでした
以前には、わざわざ慣れない場所に足を運んでまで見たいと思わせるアーティストはいなかったのです
Hikkiに限っても、ライブの映像は見たことがありませんでした
従って、雰囲気に慣れるまでには多少の時間がかかりました
自分におとずれた身にあまる幸運に感謝しつつ・・・
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♪続・きわめて個人的なシークレットライブレポート♪
今ここで、何が起きているかを知っている人が、世界中にいったい幾人いるだろう?
いま目の前に居るのは、本当に『宇多田ヒカル』なんだろうか?・・・という空想が頭をよぎった
しかし、そんなばかげた考えは最初のMCを聞いている間に急速に薄れて行った
間違いなく、あの・・・Hikkiが・・・そこにいた!!!
「ツア−の前にどうしてもライブハウスでやりたかったからいきなり呼んじゃった!
みんな、いきなり来てくれてありがとう!!」
Living On My Own
CDでしか聞いた事のなかった僕にとって、生のHikkiの歌声は、荒削りで、しかし気魄に溢れたものだった
いつもはヘッドホンごしに聞いている曲が大音量で演奏されて、最初はとまどった
しかし、ためらっている暇などない!!!
Hikkiが今、目の前に・・・ほんの10メートル位しか離れてない!!!・・・いるんだと、
自分に言い聞かせながら・・・懸命に声援をとばし、手をたたき、一緒に歌い、飛び跳ね、
必死に目で追い、この瞬間を忘れないように・・・
B&C
ステージをショウアップするためのライトも、スクリーンも、オブジェもなく、ダンサーも居らず、
そこには・・・いつもの(その後ツアーを共にすることになる)バンドのメンバーと・・・Hikkiだけがいた!!!
「新曲いっちゃおうかな」
For You
幾度か、大きなクレーンに似た見慣れないカメラがHikkiの目の前を遮ったが、
そんなものはまるきり意に介していないようで、いかにも嬉しそうに音楽に身を任せ、
短いMCを挟みながら次から次へと歌って行った
Automatic
「みんなMステ見た?今度はコケなかったよ!」
Take On Me
「次は、始めて1位になった曲を」
Movin’on without you
そのイントロが始まると、さっきまでの喧噪が嘘だったようしんとなり、静かな伴奏とHikkiの歌声だけが響き渡った
First Love
「もうこれで最後になっちゃうんだけど」
Wait&See〜リスク〜
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隣にいた男性が、時たま、小型のビデオカメラのようなものでコソコソとライブの様子を撮影していたのが、少し気になった
これで終わるはずないと信じてはいたが、かすかな不安にかられ始めたころ、
アンコールの拍手の中へようやくバンドのメンバーが戻って来て、再び凄まじい歓声と共に・・・Hikkiが登場!!!!!
「ただいま!!今日は伝説の夜にしましょうか!!」
突然、あのハープに似た美しい音色が聴こえて来て・・・
Addicted To You
此処では、Hikkiは1人スポットライトの中に取り残されるようなことはなく、
僕らがHikkiを見るのと同じ明るさで・・・Hikkiも僕らを見ていた
ステージの上のHikkiと観客とを隔てるモノはなく、最前列に位置した人は、手を伸ばせば触れることさえ出来ただろう
「もう、これが本当の最後になっちゃうんだけど」
「ホームページのメッセ更新お願いします」という声が飛んだが、Hikkiはなぜか、受け流して・・・?
最後のイントロが始まった時、隣の男性が、
脇で目を光らせていた屈強なスタッフに肩を鷲ずかみされて、何ごとか囁かれた後、無言のうちにひきずり出されてしまった
僕は、この時始めて一瞬ステージから目を離し、そちらを見やった
タイムリミット
「将来、子供が生まれたら今夜の事を話してね!!」
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外に出ると、あたりがもうすっかり暗くなってネオンサインが点滅し始めていること以外、
入った時と何も変わらない風景があった
しばらくそれを眺めてから・・・魂を置き忘れたようにふらふらと渋谷の街へ足を踏み入れた
不意に、泣き出しそうな顔で立ち尽くしていたあの女の子・・・もう居るはずもない・・・のことを思い出し、
もと来たであろう道を辿り始めた
翌朝、ひょっとしたらスポーツ新聞に昨日のライブのことがスッパ抜かれるんじゃないかと思い、
見出しをていねいに調べたが、どこにも見当たらない
あれほどHikkiを追い掛けていたマスコミから、ほぼ完全に隠し通したんだ!!!
しばらく経って・・・HPの日記を見たが、いつまでたってもあのライブに関しては触れる気配がないし、
どのフアンサイトを見てもあの時の事は書かれてない・・・?
「ひょっとしたら幻だったんじゃないかな?」
時折チケットを取り出しては、夢のようだったひとときに思いを巡らせていた
END♪
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PS
※10月14日、夕暮れ時♪
あれから約4ヶ月ぶりに、渋谷「ON AIR EAST」を訪れました
どうしても中に入ってみたくなり、受付で聞いてみたけれど、招待状がないと入れないとの事
あきらめて、小一時間ばかりライブハウスの前でボオーっとして、周囲を眺めていました
ケバケバしい落書き 道端に座り込でいるチャパツの青年達 楽しそうに腕を絡ませるカップル
場違いだと思っているらしく足早に通り過ぎて行く初老のサラリーマン e.t.c
その情景は、多分あの時と同じものでした
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INOさん、メールありがとうございました!!!
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